10回大会 IIF試し斬りルール2026

第10回全日本居合道選手権大会
試し斬り

International Iaido
Federation

試し斬り競技ルール2026

 


無外流は形の初太刀、
抜き打ちで鮮やかに斬る。

鵬玉会は流祖の哲学を守る、
塩川・新名伝 無外流17代宗家 武田鵬玉が
率いる日本最大の無外流の団体である。

1. 使用できる真剣

使用できる真剣の規定
    当日受付で下記基準による審査をすべてクリアした刀。
  1. 鞘をはらって重さ1,100g以内。
  2. 横手筋のところの身幅が2.6cm以内。
  3. 鍔より20cmのところの身幅が2.8cm以内を推奨。(3.3cm程度まで認める。)
  4. 鎬のない平造りの刀は使用不可。
  5. 鍔鳴りしている刀、鞘が割れている刀、目釘の緩みが確認される刀、それらの兆候が見られると判断された刀は使用不可。

2. 斬る畳表について(チャンスは2回)

  1. 自分の畳表は当日、自分で巻く。
  2. 1人の選手に与えられるチャンスは畳表2本。
  3. 1巡目で1本目を斬る。
    ※両車、連、夢想返し、四方等、形によってはいち巡内に2本以上斬る場合もある。
  4. 男子は一畳、女子は半畳と区別する。

3. 勝負について(5分3本の形)

  1. 持ち時間5分以内に3本の形で斬ることが許される。(刀身の曲がりを修正する時間・台を移動する時間も含む。)
  2. 持ち時間は主審による「はじめ」の合図~終わりの略式刀礼完了までを計測する。
  3. コートに入ったところから勝負は始まっているため、間合いを調べることと素振りは禁止とし、行った場合はその形は無効とし加点されない。ただし、新人枠出場者に限り、略式刀礼以降に抜刀して10秒間だけ間合いを調べることを認める。
  4. 1巡目は事前申請した形で斬る。失敗するまでその形は続け、血振り納刀までしなければならない。失敗した場合は、その場で敵付・血振り納刀まで行う。
    (※両車は2本、四方は4本立てる。それぞれ2本、4本で1本とする)
  5. 抜刀しての袈裟や逆袈裟等も一つの形としてカウントし、それぞれが成功すれば所定の得点が加点されていく。
  6. 形の二の太刀以降は、基本的に抜刀での斬りと同じ点数を計算される。
    (※初太刀以外で、形では真向の場合、左右いずれかの袈裟で斬る)
    ※難度の高い形の抜き打ち初太刀ほど高い得点が加点される。
  7. 形の途中で失敗した場合、そこまでの成功分を活かして加点するが、形としては失敗であるため、その形は終了とし、次の形へ移行する。
  8. 1巡目、2巡目の得点の合計で最終順位を決定する。

4. 形についての補足規定

  1. 胸尽くし等、突きが入る技は、突きを抜くまでを一太刀し、抜けなければ失敗とする。
  2. 陽中陰は足首として半畳を使用、二の太刀として別の場所に一畳を使用。2本合わせて一回分とする。
  3. 破図味は男性は全て一畳、女性は半畳を使用する。三の太刀用にもう一本立てる場合は事前申請が必要。破図味すべての畳表で一回分とする。
  4. 敵が複数いる形については、敵の本数だけ畳表を立て、あわせて一回分とする。
  5. “置き藁”が許されるのは水月のみとする。(※初太刀のみが対象)
  6. 基本一、基本二、真、連、左、右、捨、胸尽くし、円要、両車、野送り、玉光、水月、“置き藁”での水月、陰中陽、陽中陰、響き返し、破図味、前腰、夢想返し、廻り懸り、右の敵、四方の形については、同じ巡内でそれぞれ1回ずつのみ斬ることができる。

5. 進行・タイムについて

  1. その巡の最初の形で必要な台の設置・畳表の挿しは、試技開始前に主審および選手の指示で担当により行われる。
  2. 畳表の挿し直しは、選手の申請、もしくは主審の指示で担当により行われる。この間、持ち時間の計測は停止しない。
  3. 刀が曲がった場合、選手の申請、もしくは主審の指示で曲げを修正する。この間、持ち時間の計測は停止しない。
  4. 1巡目終了時点、2巡目の形を変更したい選手は運営の案内に従い変更申請ができる。
  5. 2巡目は1巡目の合計得点が低い選手からスタートする。
  6. 過去一度も参加したことがない初出場の選手は、別途「新人枠の部」としても順位を計算される。(※新人枠の部の対象選手は赤の腰紐を着用)

6. 失敗判定(その形を即終了)

  1. コートに入ったところから勝負は始まっているため、間合いを調べることと素振りは禁止とし、行った場合はその形は無効とし加点されない。ただし、新人枠出場者に限り、略式刀礼以降に抜刀して10秒間だけ間合いを調べることを認める。
  2. 形3つのいずれであっても、失敗した瞬間にその形は終了。そこまでの得点が持ち点となる。(失敗したものが二の太刀であった場合、初太刀は加点)
  3. 刀を床(地面)にうちつけた場合、失敗とみなしその形は終了。それ以前の得点が持ち点に加点される。
  4. 袈裟斬りの際、以下の内容が顕著と審判が認めた場合は失敗とし、その形は終了。それ以前の得点が持ち点に加点される。
    • a)切っ先が落ちている場合。
    • b)斬った方の肩が入りすぎている場合。
  5. 逆袈裟斬り、および横一文字斬りの際、以下の内容が顕著と審判が認めた場合は失敗とし、その形は終了。それ以前の得点が持ち点に加点される。
    • c)抜刀の際に右こぶしを大きく左に回した場合。
  6. その他、申請した形の理合に則った刃筋と明らかに異なる場合は、その斬りは失敗とし、その形は終了。それ以前の得点が持ち点に加点される。
  7. 形の場合、抜き打ちではなく、いったん抜刀して止まった、あるいは戻したと見えた場合、その抜き打ちでの斬りは抜き打ちと認めず失敗とし、その形は終了。それ以前の得点が持ち点に加点される。

7. レッドカード
 -失格判定(その巡を即終了)-
※その巡の得点は無効となる

レッドカード
  1. 持ち時間の5分を経過した時点で、即時失格となり、その巡は終了。
  2. 試合中に刀による怪我をし、血を流したことが認められた選手は、即時失格となり、その巡は終了。怪我をした場合、段位・級位を一段階剥奪される場合がある。
  3. 抜刀の際に、鞘を持つ左手のいずれかの指が鯉口より刀身側に飛び出しているのを認めた場合、即時失格となり、その巡については終了。
  4. 以下の場合、失格とし、その巡は終了。
    • a)アクセサリーの着用が判明した場合。
    • b)腕まくりをしていた場合。
    • c)参段以上で脇差しを差していない場合。
    • d)斬り終えた際の所作が侍らしからぬ(ガッツポーズを取るなど)場合。
    • e)目釘の緩み等で刀身が柄から抜けてしまった場合。
    • f)刀礼をしないで帯刀した場合、または刀礼をしないでコートから退場した場合。
  5. コート外では、自分の演技後の刀の手入れ時以外は、いかなる場合も抜刀してはならない。発見時は、即失格とし、それ以降の大会参加資格を失う。
  6. 試技後の刀の手入れは、錆止めの無水エタノール、刀油を塗布するのみとし、それ以外の手入れはしてはならない(刀を研ぐなど)。発見時は、即失格とし、それ以降の大会参加資格を失う。

8. イエローカード
 -注意判定(2つで巡を終了)-

イエローカード
  1. 斬り終わりで血振り、および納刀を無外流の所作でしなければならない。早すぎる場合、雑な場合は審判は注意ができる。注意2つで一本(失敗)とし、2つ目の注意を受けた時点でその形は失敗、その巡は終了とし、それ以前までの得点が持ち点に加算される。
  2. 以下の場合、審判は注意を選手に与える。
    【コートへの入退場に関する所作】
    • a)背中が曲がっていたり、頭のみ礼をするなど、礼をするときの姿勢が悪い。
    • b)刀ごと礼をしている。
    • c)略式刀礼の際、指が出ている。
    • d)進む、下がる時に両手を振っている。
    • e)場所への礼、および審判への礼がない。

    【血振りに関する所作】
    • f)血振りの右手の位置が極端に高かったり低かったりするもの。
    • g)血振りの右手の位置が、極端に後ろに引きすぎていたり、前に出しすぎているもの。
    • h)その他、無外流の血振りではないもの。

    【納刀に関する所作】
    • i)鯉口を潰していない場合。
    • j)明らかなしゃくり納刀をした場合。
    • k)柄頭が上下左右に大きく動いている場合。
    • l)柄に右手小指がかかっていない場合。

9. その他ペナルティ

イエローカード
  1. 試合中に刀による怪我をし、血を流したことが認められた選手は、段位・級位を一段階剥奪される場合がある。
  2. コート外において、自分の試技後の刀の手入れ時以外で抜刀して失格となった場合、それ以降の大会参加資格を失う。
  3. 大会中に刀を研いで失格となった場合、それ以降の大会参加資格を失う。
  4. 一巡目の形申請を期限内に行わなかった場合、一巡目の畳表は1本となる。
    ※連や両車等の複数の畳表を使用する形は不可となる。

得点表


難度が高ければ点数は高い。
「斬れる居合」に到達はできるか?
点数表、そこに勝負の駆け引きがある。

1. 抜刀しての形(その巡での回数制限なし)

※ 例:全て袈裟斬りや、袈裟斬り+袈裟斬り+逆袈裟斬り等は可とする。

形点数
立位 袈裟斬り(左右別)1点
立位 逆袈裟斬り(左右別)2点
立位 横一文字斬り8点
座位 袈裟斬り(左右別)3点
座位 逆袈裟斬り(左右別)4点
座位 横一文字斬り10点

2. 抜き打ちの形(その巡でそれぞれ1回まで)

※ 同じ形での重複しての斬りは不可。(例:全て胸尽くしや、胸尽くし+玉光+玉光等は段位・級位を問わず不可)

形初太刀二の太刀三の太刀四の太刀完成点数
基本一151––16点
基本二91––10点
真113––14点
連83––11点
左183––21点
右133––16点
捨173––20点
胸尽くし
(男性)
※
111––12点
胸尽くし
(女性)
※
131––14点
円要161––17点
両車1751–23点
野送り6–––6点
玉光6–––6点
水月
(男性)
1711––28点
水月
(女性)
1713––30点
“置き藁”での水月35–––35点
陰中陽8–––8点
陽中陰172––19点
響き返し1442–20点
破図味
(男性)
2044230点
破図味
(女性)
2066234点
前腰131––14点
夢想返し135––18点
廻り懸り171––18点
右の敵151––16点
四方1757332点

※解説動画は2024年版につき動画内の表記について最新ルールと一部異なる箇所は10回大会ルールの記載を正とする。

※ 胸尽くしの「抜き打ちの突き」得点について:突きの構えの際に切先が鞘から抜けていた場合は「抜刀した状態からの突き」とみなし、4点へ減点となる。

※各形で理想通りの斬り方ができ、斬り終わりの刀の位置も理想通りと主審に認められた場合は、追加で3点が加点される。

【今大会からの変更点】
・「刀礼をしないで帯刀した場合、または刀礼をしないでコートから退場した場合」は失格となる旨を明記しました。
・形申請を期限内に行わなかった場合のペナルティを明記しました。

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